買い替えた後の古いエアコンを処分する方法

2018.08.27

不用品回収

粗大ごみの搬出

買い替えた後の古いエアコンを処分する方法

エアコンの買い替えを検討した時、今まで使用していた古いエアコンはどうすれば?と不安になる方もいると思います。

エアコンは法律によって正しく処分することが義務付けられている家電の一つです。実際に買い替える前にどういった処分が必要になるかは知っておいた方がよいでしょう。今回は、古いエアコンを廃棄したい時に関わってくる「家電リサイクル法」の説明を含めて、エアコンの処分方法について解説します。

「家電リサイクル法」はどんな法律?

家電リサイクル法の正式名称は「特定家庭用機器再商品化法」で、2001年の4月から施行されました。その名の通り、特定家庭用機器廃棄物に対して一部の材料あるいは部品をリサイクルして廃棄物を減らし、資源を有効活用するための法律です。この法律の対象になる廃棄物は、エアコンとテレビ、冷蔵庫(冷凍庫を含む)と洗濯機です。

この法律が施行された理由は、これら4品目の家電にはレアメタルなどリサイクルできる部品が含まれていることと、古いものほどフロンや鉛など有害な物質が含まれているので正しく処理する必要があるからです。しかも、どれも大型で固い部品が使われているので、自治体で運営している規模の処理場では処理をするのにコストも時間もかかるようになってきたのも理由の1つです。専門の処理場では、金属やガラスなどのリサイクルできる部品を丁寧に取り外す作業が可能になり、これまでは埋め立てるしか方法がなかったプラスチック部品も、チップに加工して再びプラスチックの原材料として使える加工ができるようになりました。

消費者が知っておかなければいけない大事なポイントは、自治体では処理してもらえなくなったことと、廃棄するにはリサイクル料が必要になったことです。リサイクル料は家電メーカーや機種によって異なりますが、エアコンの標準的なリサイクル料金の目安は1,000円前後です。

エアコンの一般的な処分方法

エアコンを買い替える場合は、一番簡単な処分方法として、新しいエアコンと引き換えに購入したお店に引き取ってもらうことができます。リサイクル料に加えて、運搬料も必要になってしまいますが、一番手間がかからない方法です。

買い替えではなく古いエアコンを処分したいだけの場合は、小売業者か家電量販店かメーカーに相談しましょう。小売業者や家電量販店は必ずしも購入したお店でなくても構いません。家電リサイクル法によって、小売業者や家電量販店やメーカーには販売している家電を適切に処理する義務が発生しています。指定された回収場まで持ち込めば処理してもらうことができますが、ご自身での取り外しや搬出が難しい場合は回収・運搬に来てもらう必要があるので、その旨も合わせて問い合わせましょう。

また、自治体によってはリサイクルが必要な家電4品目を回収するサービスを行っているところもありますが、エアコンの取り外しには対応してもらえなかったり、回収場所までは自分で運ぶ必要があったりで、対応がまちまちです。リサイクル料金を事前に役所や郵便局で支払いを済ませておく必要があり、その分の手間もかかります。

不用品回収業者を利用して処分する方法

不用品回収業者を利用して、エアコンの処分を行う方法もあります。

まずは電話かメールで問い合わせをして、見積もりを確認しましょう。見積もりに関しては多くの業者が無料で行っています。日時を決めたら業者が来てくれるのを待つだけです。不用品回収業者を利用する上での大きなメリットは、取り外し・回収・運搬の全てを代行してくれるところです。リサイクル料金に加えて、出張費などはかかりますが、利用者側は実質的に問い合わせをするだけで処分が可能になるので手間は格段に減ります。

また、不用品回収業者なので、もしエアコン以外にも回収してもらいたい家電や家具や不用品などがあればまとめて引き取ってもらえるので、問い合わせ時にまとめて伝えておきましょう。古紙や古本といった明らかなゴミも引き取ってもらえるので、とても便利です。

エアコンの処分は必ず業者に依頼しましょう

エアコンの処分方法は家電リサイクル法で決められていますので、法律に従って処分する必要があります。自治体の粗大ゴミ回収では取り扱っていないので要注意です。回収してもらうつもりでゴミ集積所に放置しておくようなことがあれば、不法投棄として罰則を受けることになります。この記事で紹介した方法のいずれかを活用して正しく処分してください。自分での取り外しや運搬が難しい場合は、不用品回収業者への依頼を検討してみてください。