事務所移転の際に発生する不用品回収
2018.09.21
事務所や事業所を移転をする際にはデスクやイス、パソコンやプリンターなどのOA機器、書類や文書などさまざまなゴミが出ます。これらの事業系のゴミは事業者の責任で適切な処理をすることが必要です。オフィスから出る大量のゴミをそれぞれどのように処分したら良いのか、それぞれに異なる処分方法を解説します。
事務所のデスクやイスを処分する方法
オフィスの移転により古いデスクやイスが不要になった場合、事業所から出たゴミは事業者が責任を持って処分することが義務付けられています。オフィスで使われているデスクやイスは金属が使われている部分が多いため、産業廃棄物の範疇に含まれる金属くずとして扱われます。そのため、粗大ゴミとしてではなく、産業廃棄物として処分をしなければなりません。
産業廃棄物を処分する際には、廃棄物処理業の許可を受けている業者に依頼して処分を行うことが必要です。近年は産業廃棄物の不法投棄などが社会問題になっていますので、正規の業者を選んで処分を依頼することが大切です。産業廃棄物を処分する際には、委託契約を結ぶことや処理伝票を発行したり照合したりする事務手続きが必要となります。
もし、廃棄するにはもったいないくらい状態が良いものであれば、リサイクル業者や不用品回収業者を利用することも検討してみましょう。廃棄するのではなく、買取や引き取ってもらう形で処分することになれば、産業廃棄物として処理するための委託契約や書類手続きなどが不要になります。
事務所のOA機器を処分する方法
事務所のパソコンやプリンターなどのOA機器を処分したい場合も産業廃棄物処理業者に依頼することが必要です。
業者に直接持ち込みすることもできますし、回収を依頼することもできます。パソコン類は古い機種でも基盤などの材料にレアメタルが使われていることが多いため、回収に積極的な業者が多いです。ただ、パソコンの場合は機密情報が含まれているため、処分を依頼する際にはセキュリティ面が心配ですが、産業廃棄物処理業者や不用品回収業者であればハードディスクの取り外しと物理的破壊も同時に行ってくれることが多いため、安心して引き渡すことができます。
処分したいOA機器が大量にある場合やコピー機などの大型機器である場合は、回収に応じてくれる業者もたくさんあります。全ての業者がOA機器や回収サービスに対応しているわけではないので、問い合わせの際には確認をしておきましょう。
文書や書類を処分する方法
事務所での事業活動によって出た不要な文書や書類は事業系一般廃棄物になるので、たとえ紙類であっても家庭ゴミなどとは処分方法が異なります。
事業系一般廃棄物の処分をするには、産業廃棄物処理業者や不用品回収業者などの専門業者に委託して引き取りしてもらう必要があります。事業所から出た文書や書類には機密情報が含まれていることが多いため、機密情報の漏洩を防ぐために焼却処分または溶解処分が行われます。いずれの方法でも文字情報が残ることがないため、安全な処分が可能です。
事業所から出る廃棄物は大きく分けて、「デスクやイスなどのオフィス家具」、「OA機器」、「文書や書類」の3種類になると思いますが、産業廃棄物処理業者では業者によって扱う品目が異なる場合もあるので、別々の業者への依頼が必要になることも考えておかなければいけません。しかし、不用品回収業者であれば、基本的には種類や量や大きさに関係なく、どんなものでも回収してくれるので一括して依頼することが可能です。機密情報の漏洩を防ぐために必要なパソコンのハードディスクの取り外しや破壊、文書の焼却や溶解に関しても、経験と知識が豊富なスタッフがいる業者であれば問題なく処分することが可能です。
まとめて処分するなら不用品回収業者が便利
事業所から出るゴミは事業者が責任を持って処分することが義務付けられています。
事務所から出るゴミは事業系一般廃棄物から産業廃棄物まで幅広く、それぞれの品目を別々に処分しようとすると、扱う業者も異なるため手続きも煩雑です。不用品回収業者を利用すれば、さまざまなゴミを一括回収して適切な処理をしてもらうよう依頼できるため、オフィスや工場の移転、オフィス家具・什器・機器の買い替えなどを予定していて処分に困っているようであれば、まずは問い合わせをしてみましょう。。